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  • PDCAサイクルをまわす。

    Plan→Do→Check→Action

    このサイクルをまわすこと自体はそんなに難しいことじゃない。

    放置せず、期限を設ける、それだけ。

    いつまでに計画を実行するか、その計画をいつまでに実行すべきなのか、リミットが決まっているなら、そこから逆算すればいいだけで、自然と全体の日程が決まること。

    よく検証(check)が難しいとは言われるけど、それにしたって、毎週何曜日何時(あるいは定期のミーティング)、と決めてしまえば、もうサイクルはまわったと同じだし、そこに信頼(安定してサイクルが回ること)があれば、厳格なPlanは必要ないかも知れない。走りながら修正するシステムに乗っているんだから。

    ただ、このcheckはcheckそのものに少々技術が必要かも知れない。checkするメンバーが揃いも揃って事なかれ主義なら意味はないし、あまり、掘り下げすぎて課題を盛り込みすぎても今後のスピードが落ちる。それも着地の時期によっては急ぐこともあるだろうし、時間があればあったで、優先を決めて動かないといつまでも問題を抱えたままになる。抱えたままでもいい問題ならむしろ流して(放置して)おけばいいけど、爆弾級の問題を抱えて走り続けるのはリスクだろう。

    だから、PDCAサイクルをまわすとは単に期限管理ひとつで終わる話。やり方はそれだけ。

    ただ、そもそもこのサイクルをまわすのが正しいのか、ふと疑問や戸惑いを感じることが増えた。

    わかりやすい理由は常に改善をし続けなくてはならないプレッシャーとかストレスがなくはないこと。もちろん、これによって仕事が楽になったり、質が良くなったりすれば、結果的には自分たちの利益になることだから、無駄ではないんだけど。

    問題を抱えたまま…という状況がどのくらいのリスクかにもよるかも知れない。手が付けられないほど、根深い問題が何層も折り重なっている…そんな場所もある。

    一度全部ぶっ壊すしかない…そう思えてくるような場所もある。

    もし、そんな状況なら、PDCAなど生ぬるいし、時間と手間の割りに物事の進まなさ加減に疲れるに違いない。

    恐らく、PDCAを回し始める時点で、着地が見えているのではなかろうか。そのくらいの全体像でなければ成り立たないのかも知れない。

    だから、その場限りの思い付きでやる付け焼き刃のPDCAよりもKJ法か何かで問題の全体像を明確にして、一発で問題を仕留める策を組み上げた方がいいだろう。

    問題が多すぎるからと言って、しらみ潰しのPDCAを何回転も回すのは所詮、無駄になるのではなかろうか。

  • 仕事と性格

    もし、あなたが問題を発見したらそのまま放置できない性格だとしたら、解決することが正しいとは思わないことだ。

    合理的に考えれば、問題を抱えたまま業務を続けることの愚かさは共感できる。それはたぶん無駄が存在し続けたり、リスクをはらんだやり方を続けていたりして、無駄がなくなれば当然利益に転嫁されるだろうし、リスクがなくなれば継続的な経営に寄与するだろうから、やはり問題解決をしない、という選択は考えづらい。

    ただ、その無駄な仕事やリスクをはらんだ業務のやり方を手放せないことは結構あるような気がするし、パッと思い返すだけで何件か思い当たる。

    無駄だということを感じていないのかも知れないし、無駄かどうか考えたこともないのかも知れない。そもそも無駄があったからってどこに問題がある?と思っているかも知れない。

    例えば、業務中におしゃべりが絶えない職場がある。すべてのおしゃべりが無駄だとは思わないけど、終わることがないケースもあった。お客さんが来店しない限り10分、20分、1時間と続く。お客さんがいても構わないというケースもある。これはもうおしゃべりが楽しくて仕事に来ているといっていい。注意しようものなら、楽しい仕事の時間を奪ったかのようなことになり、仕事が楽しくなくなったと不満を漏らす。これが楽しくて来ているのに!と。それも仕事なんだ!?と愕然させられる。仕事っていったい?もうよくわからなくなる。

    おしゃべりが楽しくなっちゃうのはよくわかるけれど、無駄な仕事、できれば本当になってほしくない仕事を頑なにやめない人種がいる。古い話で恐縮だけど、昔々の話。錠剤のヒートシールはごく一般的には10錠単位で2錠ずつちぎれるようになっているけれど、切った後、角が尖っている。その尖った角を丸める”隅切り”という仕事があった。実はかくいう私も実際に見たわけではないんだけど、その仕事を頑なに続ける薬剤師さんがいて、仕事にならないと薬局長だったかエリアを統括する人間からだったか訴えがあった。権限を使って止めさせたかったのかも知れないが、こういうケースにはまず効果がない。実務者は理詰めだからかえって届かない。薬歴を終わらせてほしい(そっちが優先だから)、施設のお薬の準備をしてほしい、在宅の患者さんをひとり担当してほしい、いろいろやってほしいことがあって、優先順位を訴えて、無駄順位の高いその隅切りをやめさせようとするんだけど、やめない。ときどき感じることだけど、その隅切りをやっても在宅の患者さんのお家を訪問しても時給は同じなのだ。ましてや在宅の担当なんて持とうものなら定時で帰れないじゃないか。さすがにそんなことを口に出して、上司の指示を断ることはないだろうと思うだろうけど、公明正大(?)に言われるのがこの世界特有の話。簡単に言うと面倒な仕事を押し付けられないための予防策として、客観的には無駄な仕事をさも必要だと手放さない。決して珍しいことではない。

    そして確たる証拠はないけれど、ざっくり言って、そういう環境では残業が多かったり、一部の人に残業が偏って多かったりする。大抵はその”手放さない人”ではなく、周りの誰かがかぶっているパターンが多そう。

    だから、ムリ・ムダ・ムラをなくすことは大変いいことだけど、必ず抵抗勢力がいるということ、よく知っておかなければならない。