身の上に何か大きな事件・事故といった出来事が起きてしまっても、日常という毎日はやってくる。
その日常を続けたことを責めるのは倫理観とか個々の価値観に拠るものだろうし、なにかひとつに決めることは難しい。
ひとは完全に自由にはなり得ないけれど、許されていい勝手もあって、ときにそれが侵害されて、非難までされる。
この作品の最大の山場はそこだと思う。
非難する大衆。その非難に疑いを持たず、むしろ正しいと思ってひとりを袋叩きにする大衆。
かと言って、袋叩きにされている方は反論するとか自分を正当化するとかでもない。何だったら、動揺も憤慨もない。
その理不尽と呼ばれる状況に反応しないのもひとつのスタンスだろうけど、この無感情さが実存主義なんだろうか。
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